20代でクレジットカードを持ってない人は実は多い!必要性とメリット・デメリットを徹底解説


え、クレジットカードを持ってないの?
今どき珍しくない?

そうかな…現金で十分だし、借金みたいで怖いんだよね。

でもネットショッピングとか海外旅行で困らない?

海外旅行は行く機会が少ないかな。
だけど、確かに前に欲しいものがあったときオンライン販売しかしていなくて諦めたな…
20代でクレジットカードを持っていないことは珍しくありません。
事実、18歳~25歳の約3割がクレジットカードを持っていないという調査結果があります。
クレジットカードを「現在持っている」 割合は67%、222人であった。
引用元:令和4(2022)年度 「クレジットカードに関する若年者向けアンケート」 調査結果


全体を100%とすると、222 ÷ 0.67 = 331.34…
全体は約331人となります。
つまり、クレジットカードを「現在持っていない」割合の33% = 331 × 0.33 = 109.23…
結論、33%は約109人なので、約331人のうち約3割(109人)はクレジットカードを現在持っていません。
クレカを避けている人は「現金派だから必要ない」「借金が怖い」という理由が多いでしょう。
実際、クレジットカードがなくても日常生活に大きな支障はありません。
しかし、オンラインショッピングや海外旅行、緊急時の備えなど、持っていることで得られる便利さやメリットもあります。
一方で、使いすぎのリスクや年会費などのデメリットも存在します。
この記事では、20代がクレジットカードを持つべきかどうかのメリット・デメリットを解説します。
20代のクレジットカード保有率の実態

日本クレジット協会は調査結果として、以下のクレジット関連統計を公開しています。
- クレジット関連統計(ニュースリリース)
- 信用供与額・信用供与残高
- クレジットカード契約数
- 1年間の申込・契約・解約状況
- 都道府県別契約数
- 性別・年代別契約数
- 入会経過年数別契約数
- 信用供与額・信用供与残高
- クレジットカードショッピング・ショッピングクレジット統計一覧

PDFやExcelで見られるけど、内容が多すぎて理解が難しい…
つまり、このクレジット関連統計では何がわかるの?

わかりやすいように「性別・年代別契約数」だけに着目してみましょう。
2024年12月末時点の調査結果は以下の通りです。
年齢 | 男性 | 女性 | 記入なし | 計 |
---|---|---|---|---|
~22歳 | 304 | 275 | 130 | 709 |
23歳~30歳 | 1,315 | 1,256 | 281 | 2,852 |
31歳~40歳 | 2,076 | 1,880 | 260 | 4,216 |
41歳~50歳 | 2,806 | 2,497 | 235 | 5,537 |
51歳~60歳 | 3,358 | 3,054 | 172 | 6,584 |
61歳~ | 5,237 | 4,554 | 77 | 9,867 |
計 | 15,095 | 13,516 | 1,155 | 29,766 |
※内訳と計は必ずしも一致しない(単位未満は四捨五入)
「~22歳」の契約数は304や275など、数百万単位です。
22歳は一般的に大学を卒業する年なので、大学生はクレジットカードを持っていないケースが多いです。
しかし、22歳を過ぎると契約数が数千万単位になり、大きな差が生じます。
1. 大学生時代はクレカなしが一般的
22歳までの契約数が最も少ないことから、大学生の多くはクレジットカードを持っていない。これは自然で普通のことだから気負う必要なし。
2. 社会人になると一気に必要性が高まる
23歳以降(社会人世代)で契約数が急増することから、就職・独立とともにクレジットカードの必要性を実感する人が大幅に増える。
3. 20代でカードを持たない人へのメッセージ
- 大学生なら全く心配不要:統計的に見ても持たないのが普通
- 社会人なら検討時期:多くの人が必要性を感じ始める年代
- 年齢とともに保有率上昇:30代以降はさらに契約数が増加
4. 男女差はほぼなし
全年代を通じて男女の契約数に大きな差はなく、性別による必要性の違いは少ない。
つまり、20代前半でクレジットカードを持たないのは統計的に見ても「普通」です。
社会人になってからクレカ選びを検討しても十分間に合います。
20代がクレジットカードを持っていないよくある理由トップ5

20代がクレジットカードを持っていないよくある理由を5つまとめました。
- 使いすぎが怖い
- 現金で十分
- 手続きが面倒
- 年会費がもったいない
- 審査が不安
つまり、20代がクレジットカードを持たない理由は、主に不安や誤解によるものが多いことがわかります。

- 金銭管理への不安(使いすぎ・年会費)
- 現状維持(現金で十分・手続きが面倒)
- 知識不足による心配(審査への不安)
これらが大きな要因です。
実際には、利用限度額の設定や年会費無料カードの選択、家族カードの活用など、不安を解消する方法は数多く存在します。
また、社会人になると多くの人がクレジットカードの必要性を実感し、保有率が急激に上昇します。
そのため、クレジットカードを持っていない=一時的な心理的ハードルであることがうかがえます。

重要なのは、クレカを「持たなければいけないもの」ではなく、「ライフスタイルに合わせて選択できるツール」として捉えることです。
20代前半で持たないのは統計的にも自然なことであり、必要性を感じたタイミングで検討すれば十分間に合うでしょう。
20代でクレジットカードを持たないメリット

家計管理がシンプルになる
クレジットカードを持たないことで、支出の把握がしやすくなって家計管理がシンプルになります。
現金やデビットカードでの支払いは、その場で口座残高に即座に反映されるため、リアルタイムで家計状況を確認できます。
カード利用明細の確認や引き落とし日の管理といった手間も不要になります。
項目 | クレジットカード | 現金 デビットカード |
---|---|---|
残高確認 | 月1回の明細確認 | リアルタイム |
支出把握 | 1〜2ヶ月の タイムラグ | 即座に反映 |
管理項目 | 利用額 引き落とし日 残高 | 残高のみ |
予算管理 | 後から気づく | その場で 判断可能 |
また、「今月いくら使ったか」が一目瞭然になるため、予算オーバーを防ぎやすいです。
シンプルな家計管理は、お金に対する意識を高められます。
- 月次の利用明細チェック
- 引き落とし日と残高の照合
- 複数カードの支払いスケジュール管理
- ポイント残高・有効期限の確認
- 年会費の支払い管理
借金リスクが低い
クレジットカードを持たないことで、借金を抱えるリスクを回避できます。
カードがなければ、リボ払いやキャッシング機能を利用できません。
リボ払いやキャッシング機能は、知らず知らずのうちに高金利の借金を背負う心配があります。
リスク要因 | クレジットカードあり | クレジットカードなし |
---|---|---|
リボ払い | 高金利負担の 可能性 | リスクなし |
キャッシング | 即座に借金状態 | 利用不可 |
複数カード | 多重債務の危険 | 発生せず |
支払い遅延 | 信用情報に傷 | 現金なので 遅延なし |
衝動買い | 限度額まで可能 | 手持ち現金まで |
特に20代は収入が安定していない場合が多く、カードの便利さに頼って支出が膨らみがちです。
現金主義なら手持ちの範囲内でしか消費できないため、自然と身の丈に合った生活を送れます。
また、複数のカードを持つことで生じる多重債務のリスクもなくなり、将来のローン審査などにも悪影響を与える心配がありません。
- リボ払いによる長期間の高金利負担
- キャッシング利用による即座の借金発生
- 複数カードによる支払い管理の複雑化
- 限度額いっぱいまでの過度な消費
- 支払い遅延による信用情報への悪影響
- ボーナス払いによる将来収入の先取り
個人情報漏洩のリスク回避
クレジットカードを持たないことで、カード情報の漏洩や不正利用といったセキュリティリスクを排除できます。
オンラインショッピングのサイトやカード会社から、カード番号や有効期限などの重要情報が第三者に渡る危険性を回避できます。

カード会社はセキュリティ体制が整っていますが、オンラインショッピングはサイトによりますね。
私の友達は海外製の洋服をオンラインショッピングしたら、海外から電話がかかってきました。
おそらく高額な国際電話料金の一部が、電話をかけさせた側(詐欺師)に収益として還元されるシステムでしょう。
※特に途上国の特定の番号(プレミアム番号)にかけさせると、1分数百円〜数千円の料金の大部分が詐欺師の収入になる
現金やデビットカードでの支払いなら、たとえ情報が漏れても被害額は口座残高の範囲内に限定されます。
リスク項目 | クレジットカード | 現金 | デビットカード |
---|---|---|---|
情報漏洩 | カード番号・有効期限等 | なし | 口座情報のみ |
不正利用額 | 限度額まで | なし | 口座残高まで |
スキミング | 高リスク | なし | 低リスク |
ネット詐欺 | 標的になりやすい | 対象外 | 被害限定的 |
身元特定 | 詳細な個人情報 | 匿名性高い | 基本情報のみ |
特に20代はネット利用頻度が高く、様々なサイトでカード情報を入力する機会が多いです。
そのため、情報漏洩リスクを避けるなら、クレジットカードを持っていないメリットは大きいといえます。
- オンラインショッピングサイトからのカード情報流出
- カード会社のシステムハッキング被害
- ATMや店舗でのスキミング被害
- フィッシングメールによる情報詐取
- 不正サイトでのカード情報盗用
- 紛失・盗難時の第三者による悪用
- 海外旅行先でのカード情報複製
年会費や手数料などの余計な費用がかからない
クレジットカードを持たないことで、年会費をはじめとする様々な付帯費用を節約できます。
一般的なクレジットカードでも、年会費が無料のものから数万円かかるものもあります。
ゴールドカードやプラチナカードになると、更に高額になります。
費用項目 | 一般カード | ゴールドカード | 現金・デビット |
---|---|---|---|
年会費 | 無料~3,000円 | 10,000~30,000円 | 0円 |
リボ払い手数料 | 年率15% | 年率15% | なし |
分割払い手数料 | 年率12~15% | 年率12~15% | なし |
海外事務手数料 | 1.6~2.0% | 1.6~2.0% | なし※ |
キャッシング手数料 | 年率18% | 年率18% | なし |
また、クレカなしで現金払いなら手数料も発生しません。
特に20代は収入が限られているため、固定費や変動費の削減効果は大きく、浮いたお金を貯蓄や自己投資に回せます。
現金決済による金銭感覚の維持
クレジットカードを持たず現金で支払うことで、お金に対する実感と責任感を保ち続けられます。
現金を手渡す行為は、支出に伴う心理的負担を感じさせ、無駄遣いを自然に抑制する効果があります。
一方、カード決済では数字上の処理に過ぎないため「お金を使った」という実感が薄れがちです。

現金なら財布の中身が減る様子を目で確認でき、残金を常に意識できます。
要素 | 現金決済 | クレジットカード決済 |
---|---|---|
支払い実感 | 物理的に手渡し | 数字上の処理のみ |
残高確認 | 財布を見ればすぐ分かる | 明細やアプリで確認 |
支出抑制効果 | 自然にブレーキがかかる | 限度額まで使える感覚 |
予算意識 | 持参金額が上限 | 後払いで実感薄い |
衝動買い防止 | 手持ち現金で判断 | つい使い過ぎる傾向 |
特に20代は金銭管理のスキルを身につける重要な時期です。
現金主義を通じてお金の価値を体感的に理解することは、正しい金銭感覚が養われるので将来的に良い影響を与えます。
- お金を使う瞬間の心理的負担を体感
- 財布の中身で支出上限を自然に設定
- 小銭の重要性と価値を実感
- 「今月あといくら使えるか」の即座の判断力
- 必要性の高い買い物を優先する習慣
- レシートと現金残高の一致による家計把握
- 貯金目標に向けた具体的な節約意識
審査や手続きのストレスがない
クレジットカードを持たないことで、カード申請時の審査や各種手続きによるストレスを避けられます。
クレジットカードなしで回避できるストレス要因をまとめました。
- 審査に落ちる可能性への不安
- 収入や勤務先を詳細に申告する負担
- 在籍確認の電話への対応プレッシャー
- 審査結果を待つ期間の心理的負担
- 限度額設定による利用制限への不満
- 各種変更手続きの面倒さ
- カード会社からの営業電話や連絡対応
- 解約時の引き止め交渉への対処
また、カード発行後も住所変更、勤務先変更、限度額変更などによって各種手続きが必要になります。
その都度、書類作成や電話対応に時間を取られますが、現金主義なら手続きのストレスから解放されます。
20代でクレジットカードを持たないデメリット

オンラインサービスが利用しにくい
クレジットカードを持たないと、多くのオンラインサービスの利用に制約が生じます。

今はもうデジタル社会になってきているから、不便に感じるシーンがありそうだね。
現代の若者にとって必須とも言える以下のサービスの多くが、クレジットカード決済を前提としています。
サービス分野 | クレジットカード | デビットカード | 現金・銀行振込 |
---|---|---|---|
ネットショッピング | 全サイト対応 | 大半対応 | 一部サイトのみ |
動画配信サービス | 全サービス対応 | 多くが対応 | ほぼ対応なし |
音楽配信サービス | 全サービス対応 | 多くが対応 | ほぼ対応なし |
クラウドサービス | 全サービス対応 | 一部対応 | ほぼ対応なし |
アプリ内課金 | 対応 | 一部対応 | 対応なし |
海外サイト | 対応 | 制限あり | ほぼ対応なし |
特に海外のサービスでは、クレジットカード以外の決済手段が用意されていない場合も多く、利用機会を逃すことになります。
また、サブスクリプションサービスの自動更新や、緊急時のオンライン決済にも対応できず、生活の利便性が制限されます。
デビットカードやプリペイドカードで代替できる場合もありますが、一部サービスでは対応していません。
海外旅行で不便を感じる
クレジットカードを持たないと、海外旅行時に様々な制約と不便を経験することになります。
多くの国ではホテルのチェックインやレンタカーの利用時に、クレジットカードの提示が必須となっています。
- ホテルのデポジット支払いができない
- レンタカーの借用が困難または不可能
- オンラインでの航空券・ホテル変更ができない
- キャッシュレス店舗で買い物ができない
- 緊急時の医療費支払いに現金不足のリスク
- 大量の現金持参による盗難・紛失の危険
- 両替所探しや営業時間の制約
- ATMでの現地通貨引き出しができない
- 旅行保険の自動付帯サービスがない
また、デポジット(保証金)の支払いもカードでの処理が一般的で、現金では受け付けてもらえない場合が多数あります。
緊急時の医療費や交通費の支払い、オンラインでの航空券変更なども現金では対応困難です。
クレジットヒストリーが築けない
クレジットカードがなければ、クレジットヒストリーが築けません。
クレジットヒストリー(クレヒス)とは、利用者の過去の借入れや返済の記録のことです。
クレジットカードやローンの支払いを期日通りにおこなっているか、延滞したことがあるかなどの情報が蓄積されます。
蓄積された情報は、金融機関が新たな融資やクレジットカード発行で審査する際の重要な判断材料として使われます。

つまり、良好なクレジットヒストリーがあると、必要なときにより良い評価を受けてお金を借りられるようになります。
20代や30代で起こる主なライフイベントに対して、クレヒスの有無の影響は大きいです。
年代 | 主なライフイベント | クレヒス有り | クレヒス無し |
---|---|---|---|
20代前半 | 就職・一人暮らし | カード審査通りやすい | 大きな影響なし |
20代後半 | 結婚準備・車購入 | 自動車ローン好条件 | 審査が厳しくなる |
30代前半 | 住宅購入検討 | 住宅ローン優遇金利 | 融資拒否のリスク |
30代後半 | 教育費準備 | 教育ローン利用可能 | 選択肢が限定的 |
40代以降 | 資産形成 | 投資用ローンも可能 | 新規借入困難 |
20代のうちに適切なクレジット利用と返済を繰り返すことで、信用が少しずつ積み重なります。
金融サービス利用時の信用は一朝一夕で築けるものではないため、早期から準備することが重要です。
緊急時の支払い手段がない
現金を持ち合わせていない場合、クレジットカードも持っていなければ、緊急時の支払い手段がなくなります。
普段の買い物だけではなく、以下の状況の際に現金のみでは対応が困難になります。
- 夜間・休日の医療費支払い(カード決済のみの病院)
- 災害時の緊急避難費用(交通機関・宿泊施設)
- 海外旅行中のトラブル対応費用
- 家族の急病による遠方への交通費・滞在費
- 失業や減収時の生活費つなぎ
- 車や家電の突然の故障による修理・買い替え費用
- 冠婚葬祭の急な出費
- 自然災害による緊急出費
- ペットの緊急手術費用
特に20代は貯蓄が少ない場合が多く、口座残高を超える出費が発生すると支払い手段がなくなってしまいます。
クレジットカードがあれば、一時的に立て替えて後から分割返済することも可能です。
しかし、現金のみの場合は家族や友人に借金を申し込むか、消費者金融などの高金利借入に頼らざるを得なくなります。
ポイント還元などの恩恵を受けられない
クレジットカードを持っていない場合、日常の支出に対するポイント還元や様々な特典を得られません。
一般的なクレジットカードでも0.5~1%の還元率があります。

年間100万円の支出があれば5,000円~10,000円相当のポイントが貯まります。
年間支出額 | 還元率0.5% | 還元率1.0% | 還元率1.5% | 現金利用 |
---|---|---|---|---|
50万円 | 2,500円分 | 5,000円分 | 7,500円分 | 0円 |
100万円 | 5,000円分 | 10,000円分 | 15,000円分 | 0円 |
150万円 | 7,500円分 | 15,000円分 | 22,500円分 | 0円 |
200万円 | 10,000円分 | 20,000円分 | 30,000円分 | 0円 |
10年累計 | 75,000円分 | 150,000円分 | 225,000円分 | 0円 |
特に20代は食費や交通費、娯楽費などの支出が多いです。
すべて現金で支払うことで、相当額の還元機会を逃してしまいます。
長期的に見ると、数万円から数十万円規模の差額が生まれるので、同じ支出をしていても現金利用者は常に損をしている状態となります。
支払いに時間がかかる
現金の支払いでは、小銭の準備やお釣りのやり取りに時間と手間がかかってしまいます。
レジでの支払い時間が長くなれば、混雑時に後ろの人を待たせることもあります。
項目 | クレジットカード | 現金 | デビットカード |
---|---|---|---|
決済速度 | 1~3秒(タッチ決済) | 10~30秒(お釣り計算) | 3~5秒 |
持ち運び負担 | カード1枚 | 硬貨・紙幣で重い | カード1枚 |
高額決済 | 限度額まで安全 | 大量現金で危険 | 残高範囲内 |
ATM利用 | 不要 | 頻繁に必要 | 残高不足時必要 |
手数料負担 | なし | ATM時間外手数料 | ATM手数料 |
24時間利用 | 可能 | ATM営業時間制限 | 可能 |
また、高額商品の購入時には大量の現金を持参する必要があり、安全面でもリスクを伴います。
スマートフォンと連携したタッチ決済や一瞬で完了するカード決済など、短時間で決済できる方法をおすすめします。
分割払いやボーナス払いができない
クレジットカードを持っていない人は、高額商品の購入時に一括払いの選択肢に限定されます。

家電製品、パソコン、家具などの生活必需品は数万円から数十万円と高額になりがちです。
現金では購入タイミングで全額を用意する必要があり、貯蓄が十分でなければ購入を諦めるか延期せざるを得ません。
商品例 | 現金一括 | クレカの 分割払い(10回) | ボーナス一括 |
---|---|---|---|
冷蔵庫 (15万円) | 15万円必要 | 月1.5万円×10回 | 15万円 |
ノートPC (10万円) | 10万円必要 | 月1万円×10回 | 10万円 |
スーツ一式 (5万円) | 5万円必要 | 月5,000円×10回 | 5万円 |
家具セット (20万円) | 20万円必要 | 月2万円×10回 | 20万円 |
資格取得費用 (8万円) | 8万円必要 | 月8,000円×10回 | 8万円 |
欲しい商品を手に入れるために、クレジットカードを持っておくのをおすすめします。
ただし、支払いを複数回分けると手数料が発生して、支払う総額が現金払いよりも多くなります。
20代でクレジットカードなしの生活術

キャッシュレス決済の活用
クレジットカードを持たなくても、キャッシュレス決済を活用すれば問題ありません。
活用方法はデビットカードやプリペイドカード、スマホ決済アプリを組み合わせることです。
決済手段 | 支払い方式 | 利用制限 | 主な用途 |
---|---|---|---|
デビットカード | 口座直結 | 口座残高まで | 日常の買い物全般 |
プリペイドカード | 前払い | チャージ分まで | ネット決済・管理したい支出 |
スマホ決済 | 口座連携/チャージ | 設定金額まで | 店舗・個人間送金 |
交通系IC | 前払い | チャージ分まで | 電車・バス・コンビニ |
流通系電子マネー | 前払い | チャージ分まで | 特定店舗でお得 |
デビットカードは口座残高の範囲内で即座に決済でき、クレジットカードと同様の利便性を受けられます。
プリペイドカードは事前にチャージした分だけ利用可能で、支出管理がしやすく安全性も高いのが特徴です。
PayPayやLINE Payなどのスマホ決済アプリは、ポイント還元や特典も充実しており、QRコード決済で素早い支払いが可能です。
オンライン決済の代替手段
クレジットカードなしでも、多様な決済オプションを組み合わせることで、ほぼすべてのオンラインサービスを利用できます。
以下でオンライン決済の代替手段を比較してみました。
決済方法 | 手数料 | 即時決済 | 利用可能サイト | セキュリティ |
---|---|---|---|---|
Vプリカ バンドルカード | 200~300円/回 | 即時 | クレカ対応サイト全般 | 高 (プリペイド) |
代金引換 | 300~500円 | 商品到着時 | 通販サイト | 非常に高 |
コンビニ払い | 150~300円 | 支払い後反映 | 多くの通販・サービス | 高 |
銀行振込 | 100~800円 | 確認後反映 | 振込対応サイト | 高 |
ギフトカード | なし | 即時 | 各プラットフォーム内 | 中 (盗難リスク) |
PayPal | 基本無料 | 即時 | 海外サイト中心 | 高 |
Vプリカやバンドルカードなどのバーチャルプリペイドカードは、事前チャージ式でクレジットカード番号を持ちます。
代金引換やコンビニ払いは手数料がかかりますが、確実性が高い安全な決済方法です。
銀行振込も手数料が発生するものの、高額商品や信頼できるサイトでの購入には適しています。
海外旅行時の対策
クレジットカードなしでも、事前準備を十分におこなうことで海外旅行を安全かつ快適に楽しめます。
以下、海外決済手段の特徴を比較してみました。
決済手段 | 手数料 | 安全性 | 利便性 | 為替レート | 緊急時対応 |
---|---|---|---|---|---|
デビットカード | 1.6~3.0% | 高 | 高 | リアルタイム | カード再発行可能 |
海外プリペイドカード | 1.0~2.0% | 高 | 高 | 固定/変動選択可 | 残高保護あり |
現金(事前両替) | 3~8% | 中 | 中 | 両替時固定 | 紛失時回復不可 |
現地両替 | 2~10% | 中 | 低 | 現地レート | 紛失時回復不可 |
海外対応デビットカードは現地ATMでの現金引き出しやカード決済が可能で、口座残高の範囲内で利用できるため安心です。
海外専用プリペイドカードは、事前チャージ式で使いすぎる心配がなく、為替レートも有利な場合があります。
現金両替では空港より市街地の両替所の方がレートが良いことが多く、米ドルやユーロなど主要通貨は日本で事前両替するのが効率的です。
20代でクレジットカードが本当に必要になる場面

必須となる具体的場面
クレジットカードがなければ利用できない、または著しく不便になる場面が存在します。
クレジットカードの必須場面と代替手段を比較しました。
利用場面 | クレカなしの制約 | 代替手段 |
---|---|---|
レンタカー | 利用不可の業者多数 | 現金デポジット |
ホテル予約 | 当日支払いのみ | 現金デポジット |
海外キャッシング | 両替所頼み | 海外対応デビット |
サブスク決済 | 利用不可サービス | プリペイドカード |
高額ネット決済 | 銀行振込のみ | 代引き・コンビニ払い |
緊急時決済 | 現金不足で対応不可 | 家族・友人から借用 |
例えばレンタカー利用時は保証金として、ほぼすべての業者でクレジットカードによるデポジットが必須となっています。
ホテルでも同様に、追加料金やキャンセル料の保証として、チェックイン時にカードの提示を求められることが一般的です。
代替手段が面倒な人は、クレジットカードを持っておくのをおすすめします。
代替手段がある場面
多くの人がクレジットカード必須と考えがちな場面でも、実際には十分な代替手段が存在します。
クレジットカードを利用する場面と代替手段がある場面を比較してみました。
利用場面 | クレジットカード | 代替手段 |
---|---|---|
ネットショッピング | 即座決済 | 代引き・コンビニ払い |
定期支払い | 自動決済 | 口座振替 |
大型家電購入 | 分割払い | 現金値引き・店舗ローン |
ポイント獲得 | 0.5~1.5%還元 | デビット・電子マネー |
公共料金支払い | 自動決済 | 口座振替・コンビニ払い |
映画・コンサート | オンライン予約 | 窓口購入・プレイガイド |
ネットショッピングでは、代金引換やコンビニ払いなど多様な決済オプションが用意されています。
公共料金や家賃などの定期的な支払いは、口座振替や銀行引き落としで自動化でき、手数料も無料の場合が多いです。
家電や家具などの大きな買い物では、現金一括払いで値引き交渉ができたり、店舗独自の分割払いサービスを利用したりできます。
20代でクレジットカードを持っていない場合は今から作るべき?判断基準を紹介

作成を検討すべき人
以下の条件に複数該当する20代の方は、クレジットカードの作成を前向きに検討することをおすすめします。
判断項目 | 該当する場合の推奨度 | 理由・効果 |
---|---|---|
海外旅行予定 | ホテル・レンタカーで必須 | |
オンラインサービス多用 | 利用可能サービスが大幅拡大 | |
将来ローン予定 | クレジットヒストリー構築が重要 | |
家計管理に自信 | ポイント還元等の恩恵享受 | |
ネットショッピング頻繁 | 決済の利便性向上 | |
安定収入あり | 審査通過の可能性高い |
海外旅行を予定している人は、ホテル予約やレンタカー利用時にカードが必須となる場面が多いです。
また、NetflixやAdobe等のオンラインサービスを頻繁に利用する人は、カード決済限定のサービスも多いため、選択肢が広がります。
まだ作らなくてもよい人
現在の生活に特段の不便を感じておらず、以下の条件に該当する20代の方は、無理にクレジットカードを作る必要はありません。
判断項目 | 該当する場合の不要度 | 理由・背景 |
---|---|---|
現金生活で満足 | 生活に支障なし | |
使いすぎ不安 | 借金リスク回避が最優先 | |
現状困っていない | 急ぐ必要性なし | |
代替手段で充分 | デビット等で対応可能 | |
収入不安定 | 審査通過困難・返済リスク | |
金融知識不足 | 理解してから作成が安全 |
現金やデビットカードでの生活に満足しており、支出管理が上手くいっている人はクレカが不要です。
クレジットカードは審査が通って数日から2週間程度で発行できるので、作成を急がなくて良いです。
どうしてもクレジットカードが必要になったときは、カード会社に申し込みをしましょう。
初めてのクレジットカード選びのポイント

初心者におすすめのカード特徴
クレジットカード初心者が最初の一枚を選ぶ際は、リスクを最小限に抑えながら基本機能を使えるカードを選ぶことが重要です。
特徴 | 初心者向け | 初心者へのメリット |
---|---|---|
年会費 | 無料 | 維持コスト不要 |
限度額 | ~30万円 | 使いすぎ防止 |
機能 | 基本機能のみ | 理解しやすい |
サポート | 初心者向け説明 | 安心して利用開始 |
審査 | 通りやすい | 初回取得しやすい |
ポイント | シンプル | 管理が簡単 |
年会費無料のカードなら維持コストがかからず、使わなくても損失がないため安心して保有できます。
限度額を30万円程度までの低めに設定できるカードであれば、万が一使いすぎても被害を最小限に抑えられます。
また、24時間対応のコールセンターやサポート体制が充実したカード会社を選ぶことで、不明点や緊急時にも安心して相談できます。
上級者向けのカードは、初心者向けのカードで経験を積んでから切り替えを検討するのが賢明です。
避けるべきカードの特徴
クレジットカード初心者が選ぶべきでないカードには、明確な特徴があります。
避けるべきカードの危険度をまとめたので、参考にしてください。
特徴 | 危険度 | 初心者への 主なリスク | 代替案 |
---|---|---|---|
高額年会費 | 維持コスト負担 特典活用困難 | 年会費が 無料のカード | |
リボ払い専用 | 高金利借金 金銭感覚麻痺 | 一括払いが 専用のカード | |
複雑特典システム | 管理困難 恩恵受けられず | シンプルな 定率還元 | |
審査厳しい | 取得困難 心理的負担 | 一般カード or 学生カード | |
自動リボ設定 | 無自覚な 借金増加 | 手動設定が 可能なカード | |
キャッシング推奨 | 借金への 心理的ハードル低下 | キャッシング枠が 0円設定 |
高額年会費のカードは維持コストが重く、初心者には特典を十分に活用できない場合が多いため避けるべきです。
リボ払い専用カードや自動リボ設定のカードは、知らないうちに高金利の借金を抱えるリスクが高いです。
ゴールドカードやプラチナカードなど審査が厳しいカードは、収入や勤務歴が浅い20代にとって取得が困難になります。
まずはシンプルで理解しやすいカードから始めて、経験を積んでから上級カードを検討することが重要です。
20代でクレジットカードなしでも将来のローン審査に備えてクレヒスを構築

クレジットカードを持たなくても、他の金融サービスを活用することで信用情報を蓄積し、将来のローン審査に備えられます。

車を買うときに必要な自動車ローン、マイホームを買うときに必要な住宅ローン…
今は買わなくても将来的に買う可能性があるから、事前にクレヒスを構築しておこう。
効果的な信用情報の構築戦略を紹介します。
- 20代前半:携帯電話分割払いで基礎的な信用記録を開始
- 20代中盤:奨学金返済を確実に継続、小額カードローンも検討
- 20代後半:自動車購入時にローンを利用して返済実績を積む
- 全期間共通:すべての支払いを期日通りに行う習慣を徹底
- 記録の多様化:複数の金融機関との取引で信用の幅を広げる
- 長期継続:短期間の取引より長期間の安定した支払い実績を重視
- 情報確認:年1回は信用情報開示請求で自分の記録を確認
- 30代準備:住宅ローン申込前に既存の支払い実績をまとめて整理
携帯電話の分割払いは身近な信用取引で、毎月の支払いを滞納なく続けることで良好な履歴が記録されます。
奨学金の返済も信用情報として蓄積され、計画的な返済により信頼性をアピールできます。
信用情報の構築方法としてカードローンもありますが、無理して利用する必要はありません。
もしカードローンを利用する場合は、無利息期間内で完済できる計画を立てて申し込みをしてください。
20代でクレジットカードを持っていない人のよくある質問

Q: 周りの友人は皆持っているけど大丈夫?
全く問題ありません。
クレジットカードの保有は個人の価値観や生活スタイルによる選択です。
現金主義やデビットカード利用でも十分快適な生活を送れます。
周囲に合わせる必要はなく、自分の経済状況や考え方に基づいて判断することが重要です。
Q: 就職活動で不利になる?
就職活動でクレジットカードの有無が直接影響することはありません。
企業は学歴や経験、人柄を重視します。
ただし、金融業界など一部の職種では、金融商品への理解として持っていると有利な場合もありますが、必須ではありません。
Q: 今から作っても審査に通る?
20代であれば、安定した収入があれば審査に通る可能性は十分あります。
学生でも学生向けカードなら作成できます。
ただし、過去に携帯料金の滞納などがあると影響する場合があるため、まずは年会費無料の一般カードから検討してみてください。
Q: デビットカードで十分?
日常生活においてはデビットカードで十分対応できます。
ただし、海外旅行時のホテル予約や一部のサブスク決済では制限がある場合があります。
また、クレジットヒストリーは構築されないため、将来の住宅ローン審査では不利になる可能性があります。
Q: 結婚を考えた時に困る?
結婚自体にクレジットカードは必須ではありません。
しかし、新生活の準備や新婚旅行でまとまった支出が必要な際に不便を感じる可能性があります。
パートナーがカードを持っていれば大きな問題にはなりませんが、家計管理の選択肢が限られます。
Q: 30代になってから作るのは遅い?
30代からでも遅くありません。
ただし、信用履歴が全くない「スーパーホワイト」状態だと審査が厳しくなる場合があります。
住宅ローンを検討する前に、早めに作って利用実績を積んでおくことをおすすめします。
まとめ
20代でクレジットカードを持っていないことは、統計的に見ても珍しいことではありません。
18歳~25歳の約3割がカードを持ってないので、自然な状況です。
現金主義には家計管理のシンプルさや借金リスクの回避など、多くのメリットがあります。
一方で、オンラインサービスの利用制限や海外旅行での不便さ、クレヒスの非構築などのデメリットも存在します。
クレカは「持たなければいけないもの」ではなく、「ライフスタイルに合わせて選択できるツール」として捉えることを重視しましょう。